会社が倒産する理由 民事再生に失敗する会社とは

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傾いた会社は、どんどん傾く

会社というものは、傾き始めると、どんどん傾いていきます。それでも、20年とか30年といった、それなりの歴史が有る会社なら、すぐに潰れたりはしません。しかし、傾いたことに気付いてしっかりとした手を打たなければ、やがて耐え切れなくなって倒産ということになってしまいます。

私は、自分が勤務する会社が民事再生になった経験から、会社の倒産にまつわるブログを4本書きました。民事再生からすでに10年以上がたっているので、冷静に当時の事態を書いてきましたが、民事再生を申請した当時は、私を含め、会社の中は騒然としていました。

悪い倒産のしかたは再生の邪魔をする

私が今回お話しすることは、倒産のしかたの悪い例です。完全に経営に失敗した例なのですが、しかし、このような会社は、世の中には結構多いものなのです。これを読んで、ヤバイ!と思ったら、ぜひ、潰れないように立て直していただきたいと思います。

悪い倒産のしかたをすると、仮に民事再生で会社を継続することになっても、残った従業員が心を一つにして会社の再生に向かって頑張るという風にはなりにくいものです。

私の勤務先が潰れた大きな要因は二つです。一つは二代目社長の放漫経営、二つ目は役員たちの私腹を肥やす不正が主なものでした。ですから、典型的な悪い倒産の例ということになります。

二代目社長と不正役員たち

二代目社長は、会社の資金繰りなどはお構いなしに、どんどん設備投資をしていました。それに、自分の気に入った仕入先からは、いくらでも設備を買うという状況でした。しかも、セミナーが大好きで、あちこちのセミナーに参加しているから頭でっかちになって、周りの意見を受け入れません。

社長がそんな状態ですから、周りの役員たちがしっかりして会社を守らなければならないのですが、肝心の役員たちは全員不正をしていました。
仕入先からキックバックを貰っていた者や、外注先の会社に、当社に対して架空の納品書を入れさせて、当社が外注先に払ったお金を受け取っていたという役員もいました。

悪い情報は社内にも外部にも、すぐに広まる

これらの行いは、会社が潰れる前は、私たち従業員は全く知らない情報だったのですが、潰れた後から、いろんな悪い情報がどんどん出てきました。

こうなると、悪い情報は社員の中を駆け巡ります。すると、社員の間で不満がどんどん膨れ上がります。社長に面と向かって不平を言う社員も現れました。

そして、とうとう2チャンネルの掲示板に、会社名のスレッドが立ちました。書き込む人は匿名ですが、会社の悪口が大量に書き込まれることになってしまいました。

私は民事再生を申請した約1年後に退職しました。会社が申請した民事再生は、裁判所に認められて再スタートをしたのですが、それも結局、再スタートしたはずの会社は10年持たずに消滅することになってしまいました。

悪い潰れ方をすると、再生できない

消滅したときは、私は外から眺めている立場だったのですが、悪い潰れ方をすると、なかなか社員一丸になって復活しようという雰囲気は作れないのだと思います。残った社員も、心の中にいろんな不満やわだかまりを抱えたまま勤務していたことが、会社の再生を阻んでいたのではないでしょうか。

これは悪い潰れ方の例です。このブログを読んで、少しでも心当たりが有る経営者や役員の方々は、悪い潰れ方をしないように、早急に軌道修正をしたほうが良いと思います。

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