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事業計画書は金融機関と取引するための必須アイテム
今回は、事業計画書の作成方法の第2回目です。第1回目の「新規起業では、まず事業計画書が重要です」も、合わせてご覧ください。
さて、前回もお話ししましたが、新規起業をする場合、銀行から融資を受けるためには、事業計画書は必須です。
前回のブログでは事業計画書の構成について説明し、その1ページ目である「事業の概要」の書き方をお話ししました。
今回は、2ページ目の、「取引先情報(販売先、仕入先)」についてです。
なお、前回説明しました、事業計画書の各項目は以下の通りでした。
- 事業の概要
- 取引先情報(販売先、仕入先)
- 事業展開計画書
- 設備計画書(事務所賃貸契約費用なども含む)
- 起業費用、支払利息など
- 授業を行う上での法規制など
- 粗利益計画書(初年度)
- 損益計画書(初年度から3年間)
- 資金繰り表(初年度)
取引先情報(販売先、仕入先)の書き方
下記は、「取引先情報(販売先、仕入先)」の例の写真です。
予定顧客について
「予定顧客」ですが、開業したらお客様になってもらう取引先の情報を書いていきます。実際に顧客になってもらう予定の会社を想定して書きますが、まだ開業したわけではないので、私は、顧客-A、顧客-Bのように書きました。
もし、開業前に、起業後も取引してもらえることが確認出来たら、その旨も記載しておくと良いと思います。
所在地は、○○県△△市くらいで良いと思います。
取引条件は、取引きを想定している会社の支払い条件を書きます。会社対会社の取引ですから、締め日と支払日が有ります。私は、勤務していた会社を退職し、その時の顧客と取引をするという方法でしたので、取引条件が分かっていましたが、もし分からなければ、開業後確認としても良いと思います。
ただ、取引条件が分かっていれば、資金計画が立てやすくなるので、できれば早目に調査しておくことをお勧めします。
顧客に関する補足について
「顧客に関する補足」ですが、どのような理由で予定顧客を選んだのか、などを書きます。
私は、予定顧客選定の基準として、開業当初は資金面の余裕が欲しいため、支払い条件が現金の顧客を優先して選んだ旨を記載しました。
ここは、私と同じにする必要はないので、顧客情報について、何か伝えておきたい点が有れば、記載するという感じで良いと思います。
事業計画書の書き方とは関係ない余談ですが、もし現金払いではなく手形払いの顧客と取引するとなると、受け取った手形を現金化するため、手形割引の契約を銀行と結ぶ必要が有ります。そうなると、あなたの会社は創業したばかりで信用力が無いため、その手形発行する顧客の信用力が有るかどうかが、手形割引の可否を決めることとなります。
そのため、もし手形取引になりそうであれば、どの会社からのものかなどを早めに銀行に相談しておくことをお勧めします。
仕入先について
「仕入先」ですが、開業したら、販売する商品をどこから仕入れるかを記載します。
私は顧客が要望する製品を図面をもとに作ってもらって、それを仕入れて顧客に販売するという商社を創業しましたので、私が勤務していた会社と同業者が仕入先となりました。
サラリーマン時代から、同業者とはお付き合いしていたので、退職する前にこっそりと話をまとめていました。
顧客の項目と同様、まだ開業前なので、仕入先の名前は出さず、仕入先-A、仕入先-Bという感じの記載にします。
取引条件ですが、もし事前に話ができるようなら、どんな支払い条件なら取引してもらえるのかを確認しておくと良いと思います。想定する全部の取引先の確認は無理でも、主力となりそうな1~2社はぜひ確認してください。ここは資金繰り計画のためには大切だと思います。
また、もし、そちらの条件で良いですよ、と言われた場合のために、自分が創業した際は、基本としてどういう支払い条件にするかを決めておきます。ちなみに私は、月末締め翌々月5日現金支払い、というふうにしました。
記載する内容ですが、どんなものを仕入れる先なのか、自分と仕入先とはどのような関係なのかなどの情報を記載していきます。
その他
予定顧客の欄ですが、私は会社に販売するため、上記のような説明をしましたが、もし、予定顧客が、一般の個人である場合は、顧客-A、などとはせず、ターゲットとする個人客のイメージを記載すると良いと思います。例えば年齢層や、男性なのか女性なのかなど、中心となる顧客層のイメージを出来るだけ具体化しておいたほうが良いと思います。
取引先情報の書き方としては、おおむねこのような感じです。 事業計画書の3番の事業展開計画書以降は、自分がどういう事業をやりたいのかを、出来るだけ具体的に書いて行けばよいと思います。
必ずこういうフォーマットにしなければならないという決まりは有りませんので、自分が思い描く具体像を伝えるという感覚で作成していけばよいと思います。
資金繰りなど、出来るだけ具体的に書くことが一番のポイントと言えます。