潰れる会社の潰れる理由とは何か

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なぜ会社は潰れるのか

私は、自分の勤務先が倒産した経験が有ります。
私の勤務先が倒産したのは、コロナよりもずっと前ですので、最近のコロナによる想定外の倒産ではありません。

今回は、私の経験をもとに、潰れる会社の潰れる理由とは何か、なぜ会社は潰れるのかというお話しをしたいと思います。
潰れる会社には潰れる理由が必ず有るものです。それをきちんと押さえておけば、会社が潰れる予兆も分かるものだと言えます。

なお、私の勤務先は電子系の製造業でした。

私は子会社の工場長でしたので、なかなか親会社の状況は、情報が入ってこなかったのですが、潰れてからは、いろんな人がそれまでの親会社の状況を教えてくれました。それらを聞いていると、確かにこれじゃあ、潰れるよなあ、と納得できるものでした。

二代目社長の暴走

一つ目の要因は、二代目社長だったということです。典型的なおぼっちゃま育ちでしたので、お金の大切さがまるで分かっていないという感じです。
利益を無視した過剰な設備投資を平気で進めていました。しかも、お気に入りの仕入れ先からは、あまり必要が無さそうな機械などもどんどん買うというありさまです。

そのくせ、セミナーやコンサルタントが大好きで、いろいろな話だけは聞いているから、理屈だけは立派なんです。
コンサルタントが大好きで、倒産する1年前くらいに、あるコンサルタント会社と契約して、毎月工場を見てもらってアドバイスを受けていました。コンサルタントに毎月100万円も払って、結局潰れているのですから、完全な無駄遣いですよね。

コンサルタント会社は役に立たない

余談ですが、このときのコンサルタント会社は、かなり大手の上場企業が、社内の1部門としてコンサルタント業務をしているというものでした。1カ月に1回訪問して来て、工場内を回って、気付いたことを指摘したりします。

翌月には分厚い報告書をくれるのですが、その中身は、ゴミが落ちているとか、測定器がきちんと置かれていないとか、素人でも言えるような中身でした。その他には、どこにコンサルに行っても同じことを言うのだろうなと思われるマニュアルのような中身です。私の目に映ったものは、会社の業績が落ち込んだ社長が藁にもすがる思いで頼んだのに、高い金を取ってつまらないことを言うだけのものだったと思います。

だいたい、仮に、つぶれそうな会社が、頼んで価値が有るコンサルタント会社が有るとするなら、それは、その業界に精通していて、新規の営業先なども紹介してくれるようなコンサルタント会社なら役に立つかもしれません。

ちょっと話が横道に逸れてしまいましたので、本題に戻します。

私の勤務先の親会社は、二代目が社長に就任すると、初代社長は会長になりました。会長は隅々まで厳しく目を配っている人でしたが、自分の息子のことになると、ただ甘いだけの父親になってしまうのが、とても不思議でした。

私腹を肥やす役員たち

二つ目は、親会社には、社長、会長の他に、役員と言われる人が5人いたのですが、役員全員が会社を利用して私腹を肥やしていたという、まるでお粗末な状態でした。
外注先や仕入先を利用して、伝票操作をしてお金を得ていたという情報を聞いた時は、これでは潰れて当たり前だなと思いました。

上層部の不正は、表に出にくいものです。
会社は、下のものが不正を働くと、基本的には上司が監督していますから、すぐに気づくようなシステムは有るものです。

しかし、上の人たちが問題行動をした場合、なかなか表には出てこないものです。特に、私の勤務先は中小企業ですから、上の人たちをチェックするルールなんて無いわけです。

会社の使命

潰れる理由に早く気づけば対策はできるかもしれません。
私の勤務先は、二代目社長の甘い見通しと、役員陣の自分さえよければという慢心が倒産を引き起こしたと言えます。

結局、会社というものは、伸びる会社には伸びる理由が有り、潰れる会社には潰れる理由が有るのだと思います。
ですから、潰れる理由に早く気づいて手をうてば、もしかしたら潰れなくても良くなるかもしれません。予兆に気付くことが会社を守る方法でもあるわけです。

もし、社長が高齢になってきたとき、自分の息子が経営者には向かないようであれば、無理に跡を継がせようとせず、事業譲渡して、きちんとした他社に経営を任せれば、会社は潰れなくても済みます。
そして、事業譲渡した利益を息子に渡してあげれば、息子にとっても幸せなのではないでしょうか。

どうですか。あなたの会社にも同じようなことが起こっていないでしょうか?

会社の一番の使命は、潰れないことです
サラリーマンにとって、自分の勤務先が潰れると、その後の給料や退職金など、潰れない会社の社員と比べれば、大きなハンデを背負うことになります。経営陣はそこのところをしっかりと押さえておかなければならないと思います。

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