新規起業の手順 私が独立開業をした実例を話します

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勤務先の倒産をきっかけに、独立開業を決意

今回のブログは、新規起業、独立開業の第一歩を踏み出す準備をするにあたって、最初にすることは何か、ということについてのお話しです。
スキル無し、資格無しの五十歳になった中年男が、もがきながらも自分の会社を立ち上げた経験から、当時の反省を踏まえて、効率良く確実に会社を起業する方法をお伝えしたいと思います。

これまで、私のブログで、勤務先が倒産した経験を書いたものが3本有ります。
私は、五十歳の誕生日の3日前に勤務先が潰れたんです。前途多難な五十代を迎えそうで、とても暗い気持ちになったのを覚えています。
私の勤務先は、潰れたと言っても、破産ではなく、民事再生でした。そのためすぐに失業はせず、しばらくの猶予期間が有るという感じでした。

私は年齢が上の方でしたし、当時は工場長でした。民事再生ということは、どこかの会社に買われるわけです。そうすると、たいていの場合、役員や工場長などは、スポンサーになった会社から送り込まれてくるというのが一般的ですから、私はいずれ、切られるだろうという覚悟はしました。

私は、それまで、特に独立したいと思っていたわけではないので、独立できるようなスキルや資格も有りません。おそらく、ハローワークに通って、再就職を探すしかないのだろうと思いました。
しかし、取り立てて取り柄のない五十歳のおじさんを、これまでと同じような給料で雇ってくれるところが有るとは思えません。というより、もはや正社員にもなれないだろうと思いました。派遣社員とかパートやアルバイトということになるのでしょうか。

私一人だけならそれでも良かったのでしょうが、私には専業主婦の妻と子供が二人いました。しかも子供は大学生と高校生です。まさか学校をやめてくれとは言えませんし、妻も、これまで全く外で働いた経験も有りません。

私は、途方に暮れて過ごす日々が続きました。そして、私は、独立して会社を立ち上げるという決心をしました。せめて現状の給料の3分の2くらいは稼がないと家庭崩壊になってしまいます。そのためには、独立しかないと考えたんです。

そこで私は、独立開業、新規起業の方法について、必死に調べ始めました。

生活を維持するために独立を決意

私がどんな会社を作るかは、簡単に決まりました。私の勤務先のお客さんを商売相手にして、同業者に製品を作ってもらって販売するという、いわゆる商社を作ることでした。

そんなことをすると法律的に引っかかるのではないかとも思いましたが、いろいろ調べてみると、勤務先のデータや資料を持ち出したりしなければ、大丈夫そうでした。

私は電子部品の製造工場に勤務していたのですが、お客さんの商品に使われる部品で、製品ごとに仕様の違うものを受注生産で作る仕事です。ですから、お客さんの新しい製品向けから受注すれば、これまでの勤務先の仕事を横取りしたなどと言われることも有りません。

私は、工場長になる前は営業をしていましたので、仲の良いお客さんも多かったんです。
退職する前に、休みを取って、こっそりとお客さんを訪問し、独立の話をすると、私の提案に乗ってくれるお客さんもありました。もちろん、情報が洩れると困るので、信頼できるお客さんだけですけど。
ある程度の売り上げが見込めると判断した時点で、私は独立の準備を始めました。

勤務先の会社は、民事再生の申立てから半年過ぎた頃、スポンサーになる会社が決まり、会社の役員はすべて変わり、予定通り、私にも、肩たたきをされる日がやって来ました。

辞めさせられたわけですから、口には出しませんが、これからはライバルとして堂々と勝負するよ、という気持ちになりました。

小さい会社の起業でも融資は受けられます

株式会社は、資本金1円から作れる、と言われますが、1円で会社が出来るわけではありません。ざっくりですが、新会社の登記費用や、事務所を借りる費用、パソコンなどの備品や机などを購入する費用を考えると、できれば自己資金で200万円くらいは準備したいところですね。

そして、今度は会社を運営していく上で、運転資金も必要です。特に私がやろうとしていた会社は、商品を仕入れてそれを販売するというものですから、仕入れ資金が必要です。

販売したお金が先に入ってきて、それを仕入れの支払いに充てることが出来れば良いのですが、たいていの場合は、仕入れの支払いが先です。
この、仕入れ代金の分まで自己資金で用意するのは、私には無理でしたので、それは銀行から借入することにしました。

新しい会社ですから、世間での信用力はゼロです。そんなところに銀行がお金を貸してくれるはずが無いと思われそうですが、貸してくれます。
というのは、だいたいどこの県や市でも、創業支援のための融資制度というものが有るんです

私が住んでいるのは新潟市なのですが、新潟県からの融資を560万円、新潟市からの融資を300万円、合計で860万円の融資を受けました。

信用力のない会社が、よく融資を受けられたなと思われると思いますが、これには裏が有ります。というのは、創業資金は、事業計画をきちんと作って行けば、県の信用保証協会が保証してくれるんです。信用保証協会が保証してくれれば、銀行は安心して貸してくれる、となるわけです。もちろん、保証人などは不要です

保証人が不要ということが、私にとっては、とてもありがたかったです。

新規開業での借り入れは、信用保証協会を付けた銀行融資が一番スムーズなのではないかと思います。

私は、資本金として、自己資金を300万円用意しましたので、借入と合わせて1,160万円を用意して会社の営業をスタートしました。

次回以降のブログからは、具体的なポイントや提案についてお話しします

今回は、ざっくりと、独立までの経緯をお話しいたしました。 次回からは、事業計画書や独立開業を目指す人のお役立ち情報などを、具体的な内容でお話ししたいと思います。

なお、創業に関するお役立ち情報を書いたブログ「創業の準備で考えておきたいこと」に、いくつかの知っておくと便利な情報を書いていますので、よろしければご参照ください。

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