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うつ病の薬物治療で効果が表れないとき
うつ病になると、さまざまな変化に対応しづらくなり、感情がコントロールできなくなることがしばしば起こります。小さな変化に感情が追い付かない感じです。
そうすると、自分が無力だと感じたり、周りから無視されたり、否定されたりしているような気分になったりします。そんなときに自分を傷つける行為を行ったりしてしまいます。
そうならないために薬物治療を行っているのですが、そもそも薬が効かなかったり、薬が効いていても、瞬間的な感情の変化を制御できなかったりします。場合によっては、泣いたり、叫んだりすることも有ります。時には自傷行為に及ぶことも稀ではありません。そうすると、周囲との関係を、より悪くするような行動となってしまいます。
周りから見ると、その行動は唐突なように見えてしまいます。そして周りの人からは、「泣くな」とか、「なんでそんなことでイライラするんだ」というようなことを言われたりします。
しかし、これが、うつ病や不安障害を持つ人の症状であり、決して特別なことではありません。
マインドフルネスは感情のコントロールに有効
このようなときに、マインドフルネスが有効と言われています。マインドフルネスは、「自己洞察瞑想法」とも言われているとおり、瞑想によって自身の感情をコントロールしようとするものです。
マインドフルネスの根底にあるものは、「すべてを受け入れます」という考え方です。
まず最初に、自身の行動の分析をします。
例えば、何か問題行動を起こしたとします。それは、例えば、物を投げるとか、過食をするとか、誰かに当たるなどです。
その問題行動を記録します。その問題行動の原因は何かを考えます。直近の原因というよりは、問題行動の引き金になった事柄よりも前に起きている、自分の気持ちを傷つけた原因や出来事を考えます。そしてそれらを書きだしていきます。
書きだすことによって、自分の感情を不安定にしている原因が分かってきます。そしてその原因を変えることができるのか、考えていきます。変えられなければ、受け入れるように考えます。
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どのようなトレーニングなのか
マインドフルネスのトレーニングは、おおむね次のようになります。
まず、呼吸法を行いながら、自分自身の感情を観察します。それは不快な感情であったり、つらい感情であったりします。その感情で価値を崩壊させるのではなく、症状を受け入れるように考えます。
そして、自分の心の奥にある自分に気付く方法を習得していきます。
マインドフルネスで改善すると再発しづらい
このように自分の感情をコントロールできるようになってうつ病が治っていくと、再発しにくくなります。
マインドフルネスは、毎日の実践の積み重ねです。マインドフルネスでうつ病を改善すると、自分自身で治したという自信にもつながります。
体をいたわることも大切
マインドフルネスは心の訓練ですが、同時に、自分自身の体をいたわることも大切です。具合が悪ければ検診を受け、薬もきちんと飲みましょう。バランスの良い食事をとり、アルコールの取りすぎを避けます。また、充分な睡眠時間を取りましょう。睡眠時間の目安は、体調が良好であると感じられる時間とします。運動も大切な要素です。健康を保つためには、毎日適度な運動を心掛けます。
このように体をいたわることで、心にも良い影響が現れます。
また、マインドフルネスは、身体を動かす手法も有りますので、その方法の一例を書いた、「うつ病改善 マインドフルネスで心を安定させる」もご参照いただけると幸いです。
マインドフルネスで人生をポジティブに
マインドフルネスは、うつ病の治療だけではなく、人生でポジティブな感情を蓄積していくことができるようになります。 自分自身の大切な価値を見つけて、長期的な生きる価値を育てていきましょう。