うつ病が回復しても、うつ病以前には戻れないと思うこと5選

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どんなに回復しても、うつ病以前には戻れない

私は、うつ病を発症してから、およそ3年半が過ぎました。今では、仕事にも復帰していますし、日々の生活も普通に送っています。

薬を飲んでいるということを除けば、うつ病ではないと言っても、誰にも分からないだろうと思います。

しかし、自分自身で、うつ病以前と今の自分を比較してみますと、いくつかの違いが有ります。一見、普通に戻ったように見えますが、おそらく、もう、うつ病以前と同じには戻れないのだろうなと思うことが有ります。

今回は、うつ病が回復しても、うつ病以前には戻れないと思うこと5選、というテーマでお話ししたいと思います。

思考力・記憶力が無くなる

思考力がまったく無くなるわけではありませんが、うつ病になってから、頭の中で論理的な組み立てをすることが苦手になったのは間違いないです。
お客様にレポートを提出する仕事が有るのですが、うつ病以前は、私は文章を書くことが割と得意でしたので、それほど時間をかけずにうまくまとめていたのですが、うつ病になってから、文章にまとめることが苦手になりました。それ以前に、まず良いアイデアが浮かばなくなりました。

それに、記憶力も落ちてしまいました。高齢者ですと、うつ病が引き金になって認知症になる人もいるようです。私は認知症にはなりませんでしたが、記憶力はだいぶ落ちたと思います。

集中力が無くなる

うつ病になってから、長い時間集中するということが出来なくなりました。

私は読書が好きで、うつ病になる前の休日には、一日で1冊の小説を読み終えたりしていたのですが、今ではまったく無理で、小説を読み始めても、4~5ページ読むと、気が散って、スマホを眺めたりするような、他のことを始めてしまいます。その日の体調にもよりますが、1~2ページ読んだだけで眠くなってしまうということも有ります。

こんな時、集中力が無くなったことを実感してしまいます。

性欲が無くなる

調べたところ、性欲が無くなるのはうつ病のせいというよりは、うつ病治療薬の副作用のせいらしいです。とにかく、うつ病になってから、性欲はまったく無くなりました。

もし、今、目の前に、若くて美しい女性が裸で立っていても、何もしない自信が有ります。

もう、子作りをする必要もない年齢ですし、性欲が無くても、特に困らないのですが、ちょっと寂しいという気持ちは有ります。

人に会うとすぐに疲れる

うつ病を発症したばかりのころは、人に会うことが無理だったのですが、仕事に復帰して生活も普通に送れるようになって、人に会うことが苦痛ということは無くなりました。
しかし、人に会うと疲れるというのは、うつ病になる前と違うところです。二十年来のお付き合いで、特に気を遣うことは何もない相手でも、会った後は疲労感が出てくるのは、もう致し方ないことなのだと思っています。

趣味などの好きだったものへの興味が薄れる

私は映画が好きで、映画館にも行きますし、テレビでも映画の放送が有ると、録画して見るのが楽しみでした。しかしうつ病になってから、映画を1本、最後まで見ることが苦痛になってきました。映画館から足が遠のいた感じです。2時間くらいの間、集中して画面を見ることが嫌になってくるんです。

他にも木工で小物を作る趣味も有ったのですが、うつ病になってから、まったく触っていない状態です。

戻れないものはしょうがないと思うこと

今回はうつ病以前には戻れないと思うことを五つお話ししましたが、もしかすると、もっとあるのかもしれません。 うつ病以前のことを気にしすぎて、無理をするのも良くないと思うので、ある意味、諦めの気持ちも持ちながら、うつ病とお付き合いしていかなければならないのだろうと思っています。

むしろ、うつ病になった自分とうまく付き合っていくことを考えたほうが良いのかもしれません。

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