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糸魚川が絶好の漁場となっている理由
新潟県の糸魚川市(いといがわし)といえば、新潟県の西南端に位置します。一番有名なものは、フォッサマグナでしょう。小学校の教科書でも習うと思いますが、日本列島の東日本と西日本を分けている断層です。
この断層は、糸魚川から静岡までつながっており、糸魚川静岡構造線とも呼ばれています。
糸魚川の山側は標高2千メートル級のアルプス山脈が連なっており、糸魚川のすぐそばまで迫っています。そして、そこから一気に海につながり、海底が深くなっています。
しかも、フォッサマグナによって、海底の起伏が大きく、陸から近いところでさえも、浅瀬から深海まであります。この地形のおかげで、さまざまな魚が豊富に採れる絶好の漁場となっています。
豊富なミネラルが海に栄養をもたらす
糸魚川市には黒姫山という山が有り、これが国内有数の石灰岩の鉱山です。ですから、この山から豊富なミネラルが海に注ぎ込み、魚が集まってきます。
糸魚川の沖は、深海と呼ばれる深い海が、すぐ近くまで迫っています。そのため、浅瀬の魚から深海魚まで、さまざまな魚が獲れる珍しい漁港となっています。

荒波あんこうフェア
多くの魚が獲れる中で、特に糸魚川の冬と言えば、「あんこう」が有名です。
あんこうと言えば、西のフグ、東のあんこうと称されるように、高級魚とされているのですが、糸魚川では、古くから冬の郷土料理として、親しまれてきました。
糸魚川のあんこうは、冬の荒波にもまれてたくましく育っていて、中でも、10キログラム以上のあんこうを、「糸魚川荒波あんこう」と呼んでいます。
プリプリと引き締まった身は、コラーゲンがたっぷりです。あんこうは、捨てる部分がほとんどないと言われるほど、各部位が、さまざまな調理方法で食べられています。特にあん肝は、海のフォアグラと呼ばれるほどの濃厚な味わいを楽しませてくれます。
いろいろな食べ方が有る中で、魚としては意外な食べ方かもしれませんが、唐揚げもおすすめです。ふわふわした食感が、絶妙な歯ごたえです。
糸魚川では、毎年冬になると、「糸魚川 荒波あんこうフェア」という催しを、町を挙げて行っています。今年は、2023年12月15日から2024年3月20日までの日程で開催されます。
毎年、ほぼ同じ時期に実施されていますので、興味をお持ちでしたら、この期間をめどに、旅行計画を立てられると良いでしょう。
この時期になると、各参加店が、様々な趣向を凝らして、オリジナルなあんこう料理を提供しています。
それぞれの旅館も、多少の名前の違いは有りますが、「あんこうプラン」とか、「あんこう会席プラン」などの名前を付けて、たっぷりとあんこうを味わえる宿泊プランを用意しています。
日帰りプランも有ります
私の住まいは新潟市で、同じ新潟県ですから、近そうに感じるのですが、新潟県は南北に長く、新潟市から糸魚川までは、高速道に乗っても、2時間以上かかります。ですから、同じ県内とはいえ、ちょっとした小旅行になります。
ただ、泊まるほど遠くはないので、各旅館が実施している、日帰りプランを利用するか、または割烹料理店を利用するか、どちらかにしています。
日帰りプランの方が、旅館ですから、のんびりできるので、その点は良いと思います。ただ、割烹料理店の方は、料理に趣向を凝らしている面は有るので、捨てがたいと言ったところです。
あんこう以外にも魅力がたくさん
最初にお話しした通り、糸魚川の海はミネラルが豊富ですので、そこで獲れた甘エビは、格別な甘さが有ります。また、ズワイガニの漁獲量も多く、新鮮なカニはお土産としても大人気です。
甘エビやカニは海の深いところに生息するのですが、糸魚川の海は、港を出てすぐに深海と言える深い海となっているので、漁獲から水揚げまでの時間が短く、それだけ新鮮なものが提供されるというメリットが有ります。

日本海で獲れる魚として有名な「のどぐろ」も、糸魚川では水揚げされます。冬ののどぐろは、冷たい海で身がしまり、脂がのって格別のおいしさだと言われています。 あんこうだけを目的に訪れても、決して損はないと思いますが、あんこうを味わった翌日には、のどぐろや甘エビ、カニなどを味わって、冬の糸魚川を堪能していただけば、最高の冬の思い出になると思います。
アクセス
北陸新幹線が開通して、糸魚川はアクセスも抜群になりました。
北陸新幹線に乗って、東京駅から糸魚川駅まで、約2時間の近さです。
大阪からでも、北陸本線と北陸新幹線の乗り継ぎで、およそ3時間半となっています。この場合の乗り換えは金沢駅です。
旅館に泊まって、ゆったりと味わっていただきたいのですが、お忙しい方には、日帰りも可能ですので、ぜひ、お気軽に訪ねてみていただきたいと思います。
![]() | 価格:1,760円 |
