うつ病発症へのカウントダウンを知らせる10の症状

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うつ病は発症する前に前兆が有ります

うつ病は、発症する前に、うつ病が近づいていることを知らせる前兆といえる症状が現れることが多々あります。今回のブログでは、その前兆について解説していきます。

私は2020年3月にうつ病を発症し、現在も治療中です。私には、うつ病治療中の友人が二人います。一人は三十代の女性で、もう一人は五十代の男性です。ちなみに、私は六十代の男性です。

うつ病を発症した時期は、三十代の女性がおよそ七年前、五十代の男性がおよそ四年前、そして私が三年半前です。三人とも、いまだに薬を飲み続けています。

三人で、各自のうつ病の症状や、うつ病を発症する前の健康面はどうだったか、などを話し合ってみたところ、同じような症状がいくつも有りました。もちろん、まったく異なる点も多いのですが、共通点が多いということは、うつ病で悩んでいる人や、まだうつ病と言われてはいないけれども、どこか気持ちが晴れない人たちの参考になると思います。

うつ病になるまでの過程

そこで、今回は、うつ病を発症する以前に、うつ病の前兆を示すような症状が有るというお話しをしたいと思います。

うつ病を発症するまでの時間的な経過で説明しますと、「うつ病の前兆」→「うつ病発症のきっかけとなる出来事」→「うつ病発症」という流れになります。

うつ病のきっかけは、人間関係に悩んでいるとか、仕事に行き詰まりを感じているなどが原因として語っれることが多いのですが、そのような悩みを持つ人みんながうつ病になるわけではありません。
実は、そのような悩みを持つ人に、まずは、うつ病の前兆となる症状が現れ、そこに、うつ病発症のきっかけになる出来事が重なって、いよいようつ病発症に至るのだと、私は考えています。

ですから、「この前兆に気づけるのかどうかが、うつ病の予防や早期回復につながる」のではないかと思います。

今回は、この、うつ病の前兆について解説していきます。前兆の症状は、三人に共通する症状を中心に、少なくとも二人には共通の症状を上げていくことにします。

この症状に早く気づいて対策をすれば、うつ病の発症を防げる可能性が有るでしょう。

なお、文章を簡潔にするため、三十代の女性をA子さん、五十代男性をB男さんと表現したいと思います。

うつ病の前兆、一つ目

前兆の一つ目は、がんこな頭痛です。これは三人に共通していました。私の例で言いますと、1週間に1~2回の割で頭痛が発生しました。その頭痛はとても頑固で、イブなどの痛み止めを一回飲んだくらいでは治まりません。朝、昼、夕と飲んで、ようやく夜になって頭痛が治まってくるという感じでした。

三人に程度の差は有りましたが、私とA子さんは、ひどい頭痛に悩まされて、脳神経科のクリニックで、MRIを撮ったという共通の経験もしていました。

うつ病の前兆、二つ目

前兆の二つ目は、胃痛です。これも三人に共通した症状でした。

私の場合は、夜中に小便でトイレに行きたくなって目が覚めると、胃が痛むという状態が続きました。いくつかの市販の胃腸薬を試したのですが、どれも効かないんですよね。

胃痛の症状については、三人が少しずつ違っていました。私は夜中でしたが、あとの二人は昼間に症状が出ていました。

A子さんは、胃カメラを呑んで検査をしたけれども、胃はきれいと言われたそうです。

B男さんは、会社で会議の前になるとトイレで食べたものを吐いてしまう状態だったそうです。

うつ病の前兆、三つ目

前兆の三つ目は、おならです。これについては、私とB男さんに症状が有って、A子さんはおならで悩んだことはないそうです。
私の場合は、一日中、ブーブー言わせているわけではありませんが、出始めると何度も何度もおならが出て、周りに人がいなければ、こっそりとブーと鳴らせるのですが、周りに人がいると我慢することになるので、おなかが痛くなったりします。それに、我慢できずに音が漏れたりするので、どうしても人前に出るのがおっくうになります。

私は、あまりにも困って内科を受診しました。おならを止める薬というものはなく、整腸剤を処方してもらいましたが、まったく効きませんでした。

いろいろと調べてみると、自律神経が乱れて暴走することによって腸が過敏に反応してガスを作るらしいです。

うつ病の前兆、四つ目

前兆の四つ目は、夜中の頻尿です。多少の程度の差は有りましたが、この症状は三人に共通していました。

私の場合ですと、一時間半から二時間おきに目が覚めて、トイレに行っていました。一晩に四回は起きていました。多いときは五回です。おそらく、眠りが浅いのだろうと思います。

うつ病の前兆、五つ目

前兆の五つ目は、脈拍が早くなって息苦しくなる時が有るということです。ずっと続くわけではなく、ときどき起こります。これも、三人に共通していました。

うつ病の前兆、六つ目

前兆の六つ目は、テレビを見る気がしなくなることです。これも三人が共通でした。私の話をしますと、まず、連続ドラマを続けてみるという気力がなくなります。さらに、食事をしながらテレビを見るということも嫌になってきます。

うつ病の前兆、七つ目

前兆の七つ目は、倦怠感です。特に倦怠感に悩まされたのは、私とB男さんでした。風邪を引いた時のようなだるさが有ります。しかし、熱も無ければ咳が出たりもしません。そして、この倦怠感は毎日続くわけではなく、ときどき倦怠感に襲われる日が有るという感じなのです。

うつ病の前兆、八つ目~十個目まで

前兆の八つ目から十個目までは、「疲労感」と「微熱」と「めまい」です。A子さんとB男さんは、この三つの症状は、うつ病発症よりもだいぶ前から有ったとのことでしたが、私の場合は、この症状は、うつ病発症の直前でした。

こう言うと、それは前兆ではなく、うつ病の初期症状ではないのかと言われそうですが、うつ病発症は、まったく違う症状でやって来ます。その点は、また別のブログでお話ししたいと思います。

うつ病発症のきっかけについて

うつ病の前兆が表れている時点で、すでに気持ちに何らかの変化が有るはずです。ただし、そのままではうつ病発症までは行かないのです。うつ病が発症するきっかけになる出来事が有って、その後で、うつ病発症となるケースが多いものです。

では、どのようなことが発症のきっかけになるのでしょうか。

それは、これまでとは違う強いプレッシャーや、大きな環境の変化がきっかけになります。
例えば、勤務先で、急に納期に追われる仕事を与えられて、いつも納期に追われるようになるとか、取引先の厄介な人を担当しなければならなくなるということなどです。
また、昇進をして、これまでとは比べようもない責任が付加されるとか、転勤して、勤務先に溶け込めなくなるとか。

このように、プレッシャーや環境の変化が有ったときに、必ずうつ病になるということでありません。むしろ、それまでに、うつ病に向かう精神状態が長く続き、その後で、上記のようなプレッシャーや環境の変化が、引き金になって、うつ病を発症するということです。

ですから、きっかけとなったプレッシャーや環境の変化を取り除いても、うつ病は改善しません。むしろ、それ以前のうつ病の前兆が表れていたときの、取り巻く状況が改善しなければ、解決しないということです。

発症した後は長い闘病生活が・・・

ここまで、十個のうつ病の前兆について、お話ししてきました。

うつ病は心にダメージを負う病気ですが、自分自身ではなかなか気づけない病気でもあります。だから、体にいろいろな変調が現れて、「早く気づいて!」と体が言っているのだと思います。

ですから、前兆に早く気づくことは、自分の身体が発信しているSOSに気付くということでもあります。

うつ病は、いったん発症してしまうと、とても長いお付き合いになる病気です。

「自立支援医療受給者制度」という国の制度が有ります。これは、精神疾患などの長期にわたる治療が必要な患者の医療費負担を軽減してくれる制度です。申請すれば、医療費負担が1割になります。

このような制度が有るということは、それだけ治療が長くなる病気だということを示しています。

前兆に気付きましょう

ここに挙げた前兆は、必ずしもうつ病の前兆という訳ではなく、別の病気ということも有ります。ですから、まずは検査が重要だと思いますが、検査しても身体は正常であれば、うつ病の前兆を疑ったほうが良いかもしれません。

早めに気づいて、発症する前に精神科や心療内科を受診していれば、うつ病にならず、短期間の治療で済むかもしれません。 ぜひ参考にしてみていただければと思います。

<動画で見たい方は、こちらをご覧ください>>

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